フォールとは?

このレッスンでは、特にポップスのカバーにおいて重要な表現方法「フォール」について解説してみたいと思います。

フォールには大きく分けて2種類あります
・本来の音程よりも高い音を発音して滑らかに本来の音に近づける方法
・本来の音程を発音し、音の最終部分で滑らかに音を下げる方法

前者は音の出だしでフォール(fall = 落ちる)し、後者は音の終わりでフォールするというだけの違いなので本質的にはどちらも同じものですが、前者は使いどころが難しく、実際には後者のほうがより広く使われています。

このレッスンでは汎用的な後者のフォールについて説明していきたいと思います。

口笛におけるフォール

まずは口笛でフォールを多用した例として、以下の動画『ハナミズキ(パカラマ!2012ver.)』をご覧ください。

どうでしょうか?フォールが多用されていることがよくお分かりいただけたかと思います。

「え?よく分からない!」という方のために念のために補足すると、1回目のサビ「薄紅色の」の「の」や、1分17秒の「一緒に」の「に」、そのすぐ後の「渡るには」の「は」など、フォールというテクニックが何度も繰り返し使われています。

この楽曲についてはフォールに限らず色々なテクニックを盛り込んでいるのでまた改めて詳しく紹介したいと思いますが、フォールはわりと誰が聞いても認識しやすい表現の1つではないかと思います。

フォールの役割

聴いて感じて頂いたとおりですが、フォールは主に以下のような効果があります。

・ノリをよくする
・カッコいい印象を与える
・突っ張った印象を与える
・怒りを表現する
・落ち込んだ暗い気持ちを表現する

1~4つ目はどれも似たような効果ですが、ノリのよい曲では生真面目にピッチを安定させてしまうと曲のイメージが不必要に堅くなってしまうために、それを和らげる目的であえてピッチを落とす表現と考えていただければわかりやすいと思います。

5つ目の効果は前の4つとは全く違った意図ですが、例えば別れ歌などで落胆した気持ちを表現する場合に使うと、非常に効果的に曲に情感を与えることが出来る場合があります。

以上、フォールについて説明してきました。最近ではカラオケの採点基準としても採用され、広く知られるようになったフォールというテクニック、是非口笛演奏にも応用して表現の幅を広げてみてください!

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