歯笛奏法

口笛に含めるかどうかちょっと微妙なところですが・・・口から出る音という意味では広い意味で口笛には違いないので歯笛という口笛奏法(?)を紹介したいと思います。

歯笛とは、上下の前歯を利用して通常の口笛に似た音を発生させる特殊奏法です。一般に広く知られている葉笛とはまったく関係ありません^^;

ごく自然な口の状態で音が出すことが出来、歯笛で音を出しても、誰が吹いているのか外見的に判別できず、周囲の人が『どこから音が出てるの?』と、とても不思議がってくれるので、宴会などでのウケが非常に良いです(笑

発音原理的には、上下の前歯を使って気流の乱れを生み出し、音の元(イニシャルノイズ)を発生させています。

位置的な問題で音を増幅させることのできる空間が非常に小さいので、やや息っぽさの残るやわらかな響きになります。

音量や音域など、あらゆる意味でノーマル奏法に劣るため音楽的には使う場面がほとんどありませんが、口笛のレパートリーとしては持っておいても良いかもしれません。

歯笛の吹き方

上の歯と下の歯をわずかに離す程度に口を開き、舌はノーマル奏法ほどしっかり下の前歯に触れさせず、下前歯と歯茎の境目あたりに舌の先端をごくわずかに触れさせる程度にします。

さらに、舌の左右をややおわん状に立ち上げて空気の乱れを効率よく作り出し、イニシャルノイズ(音の元)を発生させ、口内(先端部分のみ)で共鳴させ音を作り出します。

ノーマル奏法と違って、唇をすぼめる必要は無く、わずかに唇が開いていれば音を出すことが可能です。

インターネット経由で説明してもなかなか伝わらないと思いますし、かなり繊細なコントロールが必要なので、そう簡単には歯笛で正確な音程が出せるようにはならないと思いますが、普通の口笛がある程度上達して、口の中の動きを精密にコントロールできるようになれば、自然に出来るようになる日が来ると思います。

私はたしか幼稚園を卒園する頃、これを独学で試行錯誤する中でマスターし、周りの友達がとても不思議がってくれたのが嬉しくて、口笛を一生懸命練習するようになりました。当時はインターネットなどの技術がまだ発達しておらず、地域のコミュニティで得られる情報がすべてであったため、世界で私だけが持っている特殊な技術であると周囲の大人からすっかり思い込まされていましたが、中学時代にまったく同じことが出来る友人にめぐり合い、人生で初めて落ち込んだような記憶があります(笑

さて、かなり余計なことまで書いてしまいましたが、口の内部の精密なコントロール感を養う上で、間接的に口笛の演奏技術向上にも役立つと思いますので、余力があったら是非チャレンジしてみてください!

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