iPadで作る『超』お手軽口笛音楽作品!(アンパンマンのマーチ)

「口笛録音は難しい!」という方のために、iOS対応デバイス一台だけ(iPadなど)で素敵な口笛音楽作品を作るとっておきの方法をご紹介します!

・別途高性能な外付けマイクを用意する必要はありません
・iOS対応デバイスを所有していればお金は一切かかりません
・伴奏を購入する必要もありません
・モニター環境、ヘッドホン等も不要です
・難しい知識は一切必要なく、誰でも簡単に作ることが出来ます!

必要なのは・・・

・iOS対応デバイス(iPad, iPhone, iPod touch)

これだけです。手間もお金もかからず、知識も要りません。

講座を始める前に、まずはこのページで作成する完成作品を聴いてみてください。

どうでしょうか?こんな作品が慣れればわずか10分程度で作れるようになります。

それでは早速はじめましょう!!

*この講座ではiPad mini Retina ディスプレイモデルを使用しています

口笛録音は難しい?

これまで口笛を録音するとなると、高感度マイク、オーディオインターフェイス、DAWなどが必要で、さらに演奏に必要な口笛用伴奏もなかなか見つけることが出来ず、苦労した経験をお持ちの方もいらっしゃるかと思います。

実際のところ、Pro Toolsなどの業界標準DAWシステムにPRISM SOUNDのオーディオインターフェイスを介してNEUMANNの高性能マイクを全部AETケーブルでキャノン接続して・・・なんてやっていたら、それは当然ものすごく素敵な音が録れるはずですが、システムだけで軽く数百万円掛かってしまうわけで、大半の方にとって現実的な回答ではないはずです。

仮に、予算があったとしてもそれだけでは駄目で、それを使いこなすための確かな技術をマスターするために相応の勉強も必要になります。

『私は暇で時間もあるし、ちょうどお金の処理にも困ってたの♪』なんていうごく一部の方にとっては全く用の無い記事ですが、それ以外の口笛愛好家の皆様には有用と思われますので、その方法を順を追ってご紹介します。チュートリアル風に作っていますので是非一緒に操作しながら読み進めてみてください。

(一連の流れ)
Smart Guitarで伴奏を作る


Audio Recorderとデバイス内蔵マイクで口笛を録音する

ボリュームの調整を行う

流れとしてはこれだけ!操作も簡単で難しい知識も一切不要なので(伴奏の制作も含めて)誰でも簡単に出来ます!

Smart Guitarで伴奏を作ろう!

この講座ではAppleから無料でリリースされているGarageBandを利用します。まだ入手していない方は以下のURLからダウンロードしてください。

https://itunes.apple.com/jp/app/garageband/id408709785?mt=8

GaragaBandを初めて立ち上げると以下のような音源の選択画面が出るはずです。

画面にタッチしたまま左右に指を動かすと、色々な楽器が表示されますが、ここでは立ち上げ直後に表示されている『Smart Guitar』を使用しますのでそのまま画面中央をタップしてください。

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尚、今回はデモとして、「アンパンマンのマーチ」のサビを作ってみます。コード進行はG C A7 D7 G C A7 D7 Gとして進めます。コードの意味が分からなくても大丈夫!書いてあるとおりに機械的に入力していけば全く問題ありません。

Smart Guitarを立ち上げると以下のような画面になるはずです。デフォルトではEm Am Dmなどが設定されていますが、これらをアンパンマン用に変更するため、赤い丸で囲った部分をクリックしてください。

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さらに、「コードを編集」をタップします。

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ここで必要なコードをすべて設定します。まず、一番左のEmをクリックして変更が出来る状態にし、次に、上部の4つのダイアル(赤枠部分)を設定します。

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必要なコードはG C A7 D7 G C A7 D7なので、これを左から順番に設定しましょう。Gを設定する場合は「G-なし-なし-なし」でOKですが、これは自動的に「G-Maj-なし-なし」に変換されて設定されます。

尚、Majはメジャーコードで、Minはマイナーコード。今回は使用しませんが、もしAmコードなら「A-Min-なし-なし」と設定すればよく、A7なら「A-Maj-7-なし」と設定すればOKです。コードでAm on Cなどと記載がある場合は「A-Min-なし-C」というように設定します。

全部設定すると以下のようになります。間違いがないことを確認したら、完了ボタンを押してください。

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出てきたギター画面の操作の詳細については一番右上の「?」を押すと以下のように説明が表示されますので参考にしてみてください。基本的には一番上のアルファベットをタップすると和音が鳴り、各弦をタップすると和音の一部が鳴るようになっています。上から1弦、2弦・・・一番下が6弦と呼ばれ、複数弦を同時にタップして同時に鳴らすことも出来ます。

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まるで本当のギターのようですね!

通常の楽器のようにマニュアルで演奏しても楽しいのですが、今回はもっと簡単な方法「AUTOPLAY」をご紹介します。

AUTOPLAYのダイアルをまわしてからコードのアルファベットを押してみてください。自動的にパターン演奏が繰り返されますね。

お好みでも構いませんが、今回はAUTOPLAYを3の位置に設定してみましょう。

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最後に、テンポの設定ですが、アンパンマンのマーチは緊急時の心臓マッサージ(胸骨圧迫)のリズム取りにも使えるように、約100に設定されているのだとか・・・(すごい!)

先ほど、コード編集を行った設定画面の中にテンポ設定欄がありますので100にセットしてください。

では、ここから本番です!(上部にあるホームベース型のルーラーが一番左に来ていない場合はあらかじめ一番左までドラッグしておいてください)。

画面上部の赤い録音ボタンを押すとカウントが始まります。最初の4拍でリズムをつかみ、その次からタイミングよく画面一番左から順にコード(アルファベット部分)をタップしてください。

私は以下のようにタップしました。1.2.3.4.はカウントを表しています。1拍目でGをタップすることを1.Gのようにあらわしています。1行目から6行目まで計25拍の演奏ということになります。基本的に設定したコードを左から順にテンポ良く押すだけですが、6行目の3.Gだけ、また一番左に戻ってください。最後の5.GはGをタップすることで演奏を停止しています。

1.G       2.         3.          4.
1.          2.         3.          4.
1.          2.         3.C       4.
1.A7     2.         3.D7     4.
1.G       2.         3.C       4.
1.A7     2.D7     3G        4.     5.G(停止)

*性能の関係で若干、入力の遅れがあるので、厳密に拍にあわせるのではなく0.5拍くらい早めにタップするのがコツです!微妙に早くずれてもリズム補正が自動的に行われるため、演奏結果には影響しません。

録音が終了したら一番上の■を押して録音を停止してください。

それでは録音した演奏を再生してみましょう!こんな感じにうまく仕上がりましたか?(最後のD7がアルペジオの間に埋もれてしまって若干違和感がある気もしますが・・・練習ということで大目に見てください)


うまく行かなかった方は、一番上にユーターンマークのような矢印がありますので、それを押すとやり直すことができます。もう一度トライしてみてください。

伴奏の制作は以上です。他の曲をやりたいけど、コードが分からないという方は楽譜などを見るとしばしばコードも書いてありますのでそれを参考にしてみてください(逆に言うと、コードさえ分かればどんな曲でもこの方法で簡単に伴奏が作れてしまいますので、是非どんどん応用してみてください)。

Audio Recorderで口笛をレコーディングしよう!

伴奏が出来たら今度はその伴奏に口笛を重ねて録音していきましょう!

現在の画面はこんな感じかと思います。上のほうに表示されているルーラーで1から7まで録音が完了し、緑色に表示されているはずです。

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ギターマークのすぐ隣のボタン(上の図の赤丸)を押してみてください。すると録音トラックを一覧できる画面を表示することが出来ます。

左下の+をクリックして口笛を追加するスペースを作りましょう!

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また音源選択画面に戻りますので、左右に何度かスクロールしてAudio Recoderを見つけタップしてください。

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そうすると先ほどのギターの画面とは違った、音声録音用の画面が現れますので、ルーラー(赤丸)を一番左までドラッグし(もしくは再生ボタンの1つ左のボタンをタップ)、さらに設定パネルを開いてメトロノームをOffに設定してください。

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さて、いよいよ口笛を録音します。赤いボタンを押すと4拍のカウントが鳴りますが、その後から前奏(8拍)がスタートします。iPadの画面に向かって、演奏に合わせて口笛を吹いて録音してみてください。録音が終了したら■ボタンを押します。

【録音のコツ】 iPad miniの場合、実は側面と背面にマイクがありますが、気にせずに、画面のちょうど中央に向かって正面から吹いて下さい。ノイズの原因になるため決してマイクの穴に向かって吹いてはいけません。

録音が終了すると自動的にエフェクトの挿入画面に移りますので、ここではLarge Roomを選んでください。これで口笛にぴったりな反響が追加されます。下段に2つのスライダーがありますが、今回は初期値のままでOKです。

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ボリュームバランスの調整

最後に、ミキシングを行います。ミキシングとはいっても、音量バランスの調整を行うだけで細かな調整はすべて自動的に行われるのでとても簡単です!

一番上のマイクマークの隣にトラック一覧画面に戻るボタンがありますのでクリックしてください。

*今回はヘッドホンやイヤホンを使わず、iPad内蔵スピーカーで出力した音に合わせて録音したので、厳密には口笛の音に伴奏の音が若干混入してしまっているのですが、実用上、全く問題ありません。

伴奏の音量はすでにちょうどよく自動設定されていますので、何度か再生してみて口笛の音量が相対的に小さい、大きいと感じるようでしたら口笛のほうの音量を調整してみてください。音量は口笛のトラックを選択した後に、右上のミキサーボタンを押して「トラック音量」のスライダーで設定できます。(もしくは青丸を右に引き出したところでも設定できます)。

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これだけで作品は完成です!早速聴いてみましょう!

上手くできたでしょうか?

あとはGarageBandから直接YouTubeに投稿するなり、iTuneに出力してiPodに入れて持ち運ぶなど・・・自由自在に作品を楽しむことが出来ます!

Q&Aコーナー

Q もっと長い曲を作ることは出来ますか?
A もちろん可能です。9999小節まで対応していますのでどんなに長い曲でもフルバージョンを制作することができます。

Q もっと音を重ねることは出来ますか?
A 環境によって異なりますが32トラックまで制作可能です。つまり極端な例として、口笛の32重奏もこれ1台で可能ということです。現実的にはパーカッショントラック、ギタートラック、口笛トラック、ストリングストラックなどを組み合わせて使うことになりますが、通常の制作で32トラックすべてを使い切ることはおそらく無いでしょう。

Q mp3形式の伴奏音源を入手しました。これを使って口笛をミックスすることは可能ですか?
A もちろん可能です。mp3ファイルを取り込んで伴奏トラックを製作し、別のトラックにiPadで口笛をレコーディングしてミキシングしましょう。mp3のインポートはトラックビューの画面右上、知恵の輪のようなアイコンから行うことが出来ます。

Q 完成した音源を無圧縮で出力したところ.aif形式でした。どうすればmp3に変換できますか?
A くちぶえ音楽院>口笛講座>YouTube投稿の方法>動画の制作方法で紹介している方法で汎用性の高い.wavや.mp3形式に変換することが出来ます。

Q 詳しい公式情報はどこに掲載されていますか?
A こちらをご覧下さい。http://www.apple.com/jp/ios/garageband/

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