音程ビブラートとは?

一般に、狭義のビブラートは、ここで紹介する「音程ビブラート」のことを指します。ボリュームは一定で、ピッチ(音程)のみが上下に揺れるのがこのビブラートの特徴です。

言葉で説明しても分かりづらいと思いますので、とりあえず以下のサンプルを聞いてみてください。こんな感じです。


どうでしょうか?良く聞きなれた、あまり違和感のないビブラートという印象を持つ方が多いのではないでしょうか。

音程ビブラートは後述する「音量ビブラート」に比べて難易度が高く、正確なコントロールもかなり難しいのですが、どんなジャンルにも利用でき、適切にスピードや深さを調節することで応用範囲を無限に広げることが出来るため、口笛で繊細なニュアンスを表現する上で極めて有用な演奏技術といえます。

音程ビブラートの習得法

最初のうちは前に解説したポルタメントをベースとして、ひとつひとつの揺らぎを意識しながらゆっくりとポルタメントの上下を繰り返すようなイメージで練習を始めましょう。


慣れてきたら徐々に速度を早くして、正しい音程ビブラート(=速度や深さを自在に制御できるビブラート)を習得するための練習に移ります。

ビブラートを習得する上で最も注意すべきことは、「速度が正しく制御出来ていないビブラートは、聞き手にとって逆に不快に感じられやすい」ということです。

「ちりめんビブラート」という言葉がありますが、細かく痙攣するようなビブラートは音楽的に未熟で不安定な印象を与え、音域がほかの楽器に比べて高い傾向にある口笛においては、特に不快に感じられやすいことを覚えておきましょう。

悪い例としてちょっと聴いてみてください。


どうでしょうか?人によって感じ方は異なると思いますが、ビブラートが早すぎるためにあまり心地の良い音には感じられないかと思います。

さて、理屈で考えるとここまで紹介してきたとおり、とても難しい「ビブラート」ですが、慣れてしまえば何も考えずに無意識に、その曲にあったビブラートが即興でかけられるようになります。

質の高いビブラートを習得するためには、ビブラートを単に練習するだけでなく、良質な演奏をたくさん聴いて、心地よく感じられるビブラートというものがどんなものなのかを感覚的に理解することも大切だと思います。

是非時間をかけてじっくりマスターしてみてください!

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