口笛でビブラートを表現する方法

前回までのレッスンで、口笛の音を出す方法を身につけ、さらに音程が正しく取れるようになっても、それだけでは音楽として聴かせるためにはまだ何かが足りないように感じているのではないかと思います。

音楽として楽しむために絶対に欠かすことの出来ない演奏技術、それはビブラートとポルタメントです!

この2つを巧みに組み合わせて、口笛の音に「口笛らしさ」と「音楽的表現力」を加えることで、口笛音楽として知られる美しいサウンドを生み出すことが出来るのです!

ビブラートとポルタメント

口の中の容積を変化させることで音程を変えることが出来ることはすでに前のレッスンでご紹介したとおりですが、ポルタメントというのは、音程を連続的に変化させ、別の音程に繋ぐ演奏技術です。


ポルタメントは前回のレッスンですでに実践したとおり、音を出しながら舌の位置をスライドさせることで比較的誰でも簡単に習得することが出来るため、ここでは細かい方法の解説は割愛します。

一方、ビブラートは、音を連続的かつ規則的に変化させることで音程や音量に揺らぎを生み出し、曲に情感を与える上で非常に有用な演奏技術ですが、完全に習得するためには年単位の長い練習が必要になります。

ビブラートとポルタメント、どちらも似ていて基本原理はほぼ同じなのですが、ポルタメントは音程の変化量が大きく、方向性があるのに対し、ビブラートはある音を基準としたときにピッチの変化量が小さく、また、方向性のない「揺らぎ」である点が大きな違いといえます。

ビブラートには、この先で紹介するとおり大きく分けて2種類あります!

さらにその「スピード」と「深さ」を制御し、2つのビブラートを意図的にミックスすることで音楽的な表現を飛躍的に高めることが可能になります!

決して簡単な技術ではありませんが、時間をかけてじっくりマスターしておきましょう!

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ビブラートの種類と要素

ビブラートは「ゆらぎ」を表現する演奏技術ですが、音程(ピッチ)に基づく揺らぎと、音量に基づく揺らぎの2つに大きく分類することが出来ます。さらに2つの要素、「スピード」と「深さ」を意識的に制御することで音楽的に安定感のあるビブラートになります。 続きを読む

音程ビブラート

一般に、狭義のビブラートは、ここで紹介する「音程ビブラート」のことを指します。ボリュームは一定で、ピッチ(音程)のみが上下に揺れるのがこのビブラートの特徴です。音程ビブラートはどんなジャンルにも利用でき、適切にスピードや深さを調節することで応用範囲を無限に広げることが出来る極めて有用な演奏技術です。 続きを読む

音量ビブラート

音程(ピッチ)は一定で、音の大きさ(音量)を規則的に揺らすのが今回ご紹介する「音量ビブラート」です。音程ビブラートがややクラシカルなニュアンスを持っているのに対して、音量ビブラートはロック、R&Bなど、ノリの良い曲中で情感を表現するのに適したビブラート奏法です。 続きを読む