口笛録音のための機材の選び方

口笛を録音するための機材の選び方

口笛がある程度吹けるようになったら、録音して自分の演奏を聴いてみたり、作品として一般に公開してみましょう。

このレッスンでは、口笛を録音するための機材の選択肢としてどのようなものがあるのかについて、大枠を解説します。

個々のニーズや環境にあったものを正しく選ぶようにしましょう。

スマートフォン

最も簡単なのはお手持ちのスマホで音声と映像をまとめて動画撮影する方法です。

専用機材を使うのに比べれば品質は劣りますが、以下の記事でも書いた通り、自分の演奏を客観的に評価し、改善点を見つけ、技術向上を図る目的であれば、スマホを使うのが最もお手軽です。

ビデオカメラ

家庭用ビデオカメラで映像と音声を同時に録画する方法です。

ビデオカメラは大別すると、ハンディカメラと、アクションカメラ(ウェアラブルカメラ)の2種類があります。

最近ではドローンや車などに設置して撮影を楽しむニーズが高まってきたためアクションカメラが人気ですが、口笛演奏の撮影が目的であればハンディカメラのほうが向いています。

一般に、高価で多機能なものよりも、安価なホームビデオカメラのほうが操作は簡単なため、機械は苦手だけど、趣味として楽しく手軽に撮りたい!という方は、以下のような売れ筋の安価なハンディタイプのビデオカメラを購入するのが良いでしょう。

音楽専用ではないため、当然プロのような音の仕上がりは期待できませんが、簡単に映像と音声を同時に録れるのが魅力といえます。

リニアPCMレコーダー

映像は要らないけれど、音質にはこだわりたい!という方にお勧めなのがリニアPCMレコーダーです。

リニアPCMレコーダーは、ICレコーダー、mp3レコーダーなどとも呼ばれますが、大きく分けて会議用のものと音楽用のものがあります。

口笛の高音質録音を目的とする場合は、必ず以下のような音楽専用の機材を選ぶようにしましょう(この分野ではTASCAMとZOOMが有名)。

高性能なステレオコンデンサーマイクが付属しており、高品位な音を手軽かつ安価に楽しむことが出来ます。

DAWシステム

くちぶえ音楽院ではどのように口笛をレコーディングしていますか?という質問を時々頂くことがあるのですが、DAWを利用しています。

DAWというのはDigital Audio Workstationの略で、レコーディングスタジオに備え付けられている機材一式をイメージしていただければ分かりやすいかと思います。

具体的には(最小構成として)パソコン、オーディオインターフェイス、外付けマイク、DAWソフトウェア、モニター用スピーカー、レコーディング用ヘッドフォン、ケーブル類を組み合わせて構築することになります。

全てのパーツを用途や好みに合わせて自由に組み合わせることが可能で、プロクオリティの専門的な音作りを楽しむことが出来ます。

プロ向けのDAWソフトウェアとしてはPro Toolsが業界標準となっていますが、一般向けにはCUBASEが人気で、Pro Toolsと比較しても機能的に全く劣らない音響処理を行うことが出来ます。

DAWは直感的に操作可能な一般的なソフトウェアとは異なり、操作に一定の専門知識が必要で、必要となる費用も前述の機材よりも高額なため、万人にお勧めできるものではありませんが、他の機材では実現不可能な音響処理を容易に行うことが出来るため、本格的に音楽に取り組みたい方にはお勧めです。

注意

最近は作品公開の場としてYouTubeが使われることが多いですが、DAWや、リニアPCMレコーダーでは音だけしか録ることが出来ないため、動画として公開する場合は、別途ビデオカメラなどの映像機器と動画編集ソフトが必要となります。

まとめ

以上、口笛録音のための機材について概略を紹介させて頂きました。

音のクオリティと、手軽さは完全に反比例の関係にあり、扱いが難しいものほど音楽的には優れた作品の制作が可能です。

(簡単、低品質)スマホ < ビデオカメラ < リニアPCMレコーダー < DAW(難しい、高品質)

いきなりDAWを使ったレコーディングを誰の助けも無しに行うとなると、ややハードルが高いため、まずはスマホなどから始めてみて、機能的・音質的な不足を感じるようになってから、徐々にステップアップするようにすると良いでしょう。

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